海外の相手から「木曜の10時でどうですか?」と連絡が来たら、すぐに Yes と返せるでしょうか。
自分の時計では午前でも、相手の都市では前日の夜かもしれません。都市の組み合わせが同じでも、季節によって時差が変わることがあります。
英語の日程調整では、難しい表現を増やすより、同じ一回の会議を指していると分かる情報をそろえることが大切です。候補を出す、相手の返事を受ける、確定する、という順番で使える英文を見ていきましょう。
「10時」の前に、どの都市の何日の話かをそろえる
まず、次の一文を比べてください。
Are you available at ten on Thursday?
木曜日の10時は空いていますか?
英語としては自然でも、これだけでは午前か午後か、どの都市の時間か分かりません。海外との調整では、例えば次のように分けて書けます。
Would Thursday, November 12, 2026, work for you?
2026年11月12日木曜日はいかがでしょうか?I suggest 10:00–10:30 p.m. Tokyo time, which is 8:00–8:30 a.m. in New York on the same day.
東京時間の午後10時から10時30分を提案します。ニューヨークでは、同じ日の午前8時から8時30分です。
最初の文で日付、次の文で両都市の開始・終了を示しています。すべてを一つの長い疑問文へ詰め込む必要はありません。
相手の勤務時間や都合は、時差だけでは分かりません。候補を出したあと、Does that time work for you?「その時間でご都合はいかがですか?」と確認します。片方に早朝や夜の負担がある場合は、別候補を出す余地も残しましょう。
都市が違うと、日付も前後する
同じ2026年11月12日でも、東京の午前9時は、ニューヨークでは11月11日の午後7時です。
9:00 a.m. on November 12 in Tokyo
東京の11月12日午前9時7:00 p.m. on November 11 in New York
ニューヨークの11月11日午後7時
時計の針だけを引き算して、日付を同じにしてしまうと、別の日の会議になってしまいます。相手側が前日・翌日になるときは、それぞれの日付まで書きましょう。
Nov. 12 のように月を英語で書くと、11/12 のような数字だけの表記より、月と日の取り違えを減らせます。ただし、月名を書くだけで時差や年の問題まで解決するわけではありません。年、日付、都市をそろえて確認します。


「東京とニューヨークは何時間差」と固定しない
日本標準時はUTCより9時間進んでいます。一方、ニューヨークでは夏時間の時期があるため、東京との時差が年中同じではありません。
2026年の次の二つを比べると、東京では同じ午後10時でも、ニューヨーク側の時刻が変わります。
| 東京の会議開始 | ニューヨークの会議開始 |
|---|---|
| 2026年10月29日 午後10時 | 2026年10月29日 午前9時 |
| 2026年11月12日 午後10時 | 2026年11月12日 午前8時 |
ニューヨークなど、米国の夏時間実施地域では、この年は11月1日に夏時間が終了します。米国内でも夏時間を採用しない地域があるので、「アメリカ時間」とひとまとめにはできません。制度や実施地域は、米国NISTの夏時間案内などで確認できます。
実際に候補を決めるときは、会議日を指定し、Tokyo と New York のように都市を選べるカレンダーや時差変換機能で確かめましょう。「先月と同じ時差だから」で済ませないことがポイントです。
また、毎週の定例会議なら「どちらの都市の時刻を固定するか」も必要です。
Let’s keep the meeting at 9:00 a.m. New York time each Thursday.
毎週木曜日のニューヨーク時間午前9時で固定しましょう。
この場合、東京側の開始時刻は、夏時間の切り替わりで動くことがあります。両方の都市で一年中同じ時刻になる、という約束ではありません。
返事は「大丈夫です」だけで終えず、受け取った日時を返す
冒頭の11月12日の候補に、ニューヨーク側から返事をする場面です。
That works for me. Just to confirm, we’ll meet on Thursday, November 12, 2026, from 8:00 to 8:30 a.m. New York time.
その時間で大丈夫です。確認ですが、会議は2026年11月12日木曜日、ニューヨーク時間の午前8時から8時30分ですね。That’s 10:00–10:30 p.m. in Tokyo on the same day, correct?
東京では同じ日の午後10時から10時30分、ということで合っていますか?
Just to confirm は、受け取った内容を確認したいときに使えます。両都市の時刻を返すと、もし変換を間違えていても、確定前に気づくきっかけになります。
元の連絡に都市が書かれていなければ、推測せず質問します。
Is that 10:00 a.m. Tokyo time or New York time?
それは東京時間の午前10時ですか、それともニューヨーク時間ですか?
開始だけ分かっていて、予定を何分空けるべきか不明なら、次の質問です。
How long should we allow for the meeting?
会議にはどのくらい時間を見込めばよいでしょうか?
変更するときは「早める」だけでなく、変更前と変更後を書く
会議の開始を30分早めたい場合、「30分前へ動かせますか?」だけだと、元の予定を取り違える余地があります。
Could we move the meeting from 8:00 to 7:30 a.m. New York time on November 12?
11月12日の会議を、ニューヨーク時間の午前8時から午前7時30分へ変更できますか?The new time would be 9:30–10:00 p.m. in Tokyo, if we keep it to 30 minutes.
30分の会議のままなら、新しい時刻は東京で午後9時30分から10時です。
from … to … で、元の時刻と新しい時刻を示しています。この候補でも都合が合うかは、相手の返事を待ちます。変更が決まったら、カレンダーの招待も更新します。
Googleカレンダーでは、予定のタイムゾーンを設定し、参加者は各自の現地時刻で確認できます。タイムゾーン設定の公式案内を参考に、文章で確認した日時と招待の表示が一致するかも見ておきましょう。

練習:短いメールを、実際に予定へ入れられる形にする
A. 足りない情報を聞く
相手から Let’s meet at 10 on Thursday.「木曜の10時に会いましょう」と届きました。日付も都市も、午前・午後もまだ共有していません。聞き返す英文を作ってください。短い質問に分けて構いません。
B. 確認の返事を書く
2026年11月12日木曜日、東京22:00〜22:30、ニューヨークでは同日の8:00〜8:30という候補を受け取りました。東京側から、参加できることと、受け取った会議時刻を英語で返してください。
C. 日付を読み直す
ニューヨークの2026年11月12日午後8時の会議を、東京でも「11月12日午前10時」と書いたメールが届きました。東京側の日付は、そのままで合っていますか。
D. 開始と終了を一緒に変更する
2026年11月12日の会議は、ニューヨーク時間8:00〜8:30で確定しています。8:30〜9:00に変えられるか、英語で尋ねてください。会議時間は30分のままです。
解答例と確認の理由
A. What date do you mean? Is that 10:00 a.m. or 10:00 p.m.? And which time zone are you using?
「何月何日のことでしょうか? 午前10時ですか、午後10時ですか? また、どのタイムゾーンですか?」。具体的な候補都市が分かっていれば、最後を Is that Tokyo time or New York time? としても構いません。分からない情報を推測で補わないことが目的です。
B. That works for me. Just to confirm, the meeting is on Thursday, November 12, 2026, from 10:00 to 10:30 p.m. Tokyo time. That’s 8:00–8:30 a.m. in New York on the same day.
「その時間で大丈夫です。確認ですが、会議は2026年11月12日木曜日、東京時間の午後10時から10時30分ですね。ニューヨークでは同日の午前8時から8時30分です」。東京側の予定と、相手側の表示をそろえて返しています。
C. 合っていません。東京では11月13日の午前10時です。11月はニューヨークが夏時間を終えた後なので、東京との差は14時間で、東京は翌日になります。時刻だけ引き算せず、日付も変換する必要があります。
D. Could we reschedule the meeting on November 12, 2026, to 8:30–9:00 a.m. New York time? It’s currently scheduled for 8:00–8:30 a.m.
「2026年11月12日の会議を、ニューヨーク時間の午前8時30分から9時へ変更できますか? 現在は午前8時から8時30分の予定です」。元の予定と新しい予定を分けて示す形です。新しい候補は東京では同日の午後10時30分から11時になります。
自由に英文を作る問題には、ほかの自然な表現もあります。自分の回答に、相手が予定を入れるための日付・都市・開始・終了がそろっているか、または不足分を尋ねているかを確認してください。
送信前に、相手のカレンダーを一度思い浮かべる
次に会議候補を送るときは、先に自分側と相手側の「日付・開始・終了」を並べて書きます。その会議日を指定して変換を確かめてから、英文へ移しましょう。
候補には都合を尋ねる一言を添え、合意後は受け取った日時を返します。定例会議や変更では、どちらの都市の時刻を基準にするかも確認します。
英語が短くても、双方が同じ予定を入れられるなら、日程調整の目的を果たせます。「10時で大丈夫」から一歩進めて、相手の都市でも同じ会議になっているかを確かめてみてください。
01
都市と日付をそろえる
Thursday, November 12, 2026 / Tokyo time / New York。
02
都市で日付がずれる
2026年11月12日、東京9:00はニューヨークの11月11日19:00。
03
時差を固定しない
夏時間で変わる。会議日を指定して確かめる。
04
返事で内容を返す
Just to confirm, … と、受け取った日時を返して確認する。
参考資料
- NICT:日本標準時(JST) — 日本標準時はUTCより9時間進んでいること。
- NIST:Daylight Saving Time — 2026年の米国夏時間が3月8日から11月1日までであること。ハワイやアリゾナ州など実施しない地域もあること。
- Google カレンダー ヘルプ:異なるタイムゾーンでGoogleカレンダーを使う — 予定にタイムゾーンを設定でき、異なる地域の人が自分の現地時刻で表示できること。
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