「今の仕事を説明してください」と言われたら、I work … とI’m working … のどちらを選ぶでしょうか。どちらも現在の話に使えますが、聞き手に見せる仕事の姿が変わります。

I work at a bakery.
私はパン屋で働いています。
I’m working at a bakery this month.
今月はパン屋で働いています。

一つ目は、普段の仕事として伝えています。二つ目は、今月という期間の活動として見せています。現在形は「今とは関係のない習慣」、現在進行形は「口を開いた瞬間にしている動作」と限定すると、この違いが見えにくくなります。

普段の姿を話すか、進行中の活動を話すか

現在形は、普段の習慣や成り立っている状態を説明するときに使います。

I take the bus to work.
通勤にはバスを使っています。
This key opens the side door.
この鍵で横のドアが開きます。

バスに乗っていない時にも、一つ目は自分の習慣として言えます。二つ目も、今まさにドアを開けていなくてかまいません。その鍵の働きを説明しているからです。

現在進行形は、今、進んでいる途中の動作を見せる形です。帰宅した家族に「ちょっと待って」と言うなら、次のように使えます。

I’m drying my hair. Give me a minute.
髪を乾かしているところ。少し待って。

「髪を乾かす習慣がある」ではなく、今その動作の途中にいることを伝えています。

今まさにしている動作を、現在進行形で伝えるイメージ
今まさにしている動作を、現在進行形で伝えるイメージ。

this weekがあっても、話している瞬間とは限らない

今週だけ別の店舗を手伝っている人が、休憩中にこう話したとします。

I’m helping at the station store this week.
今週は駅の店舗を手伝っています。

発言した瞬間はお茶を飲んでいても使えます。現在進行形の「今」は、一瞬だけでなく、今を含む一定の期間にも広がるからです。

対して、次の文なら普段の担当として聞こえます。

I help at the station store every Friday.
毎週金曜日に駅の店舗を手伝っています。

this weekやevery Fridayは判断の手がかりです。ただし、特定の語が見えたら自動的に時制が決まる、という暗号ではありません。何を普段の姿として伝え、何を今の期間の活動として伝えるかが中心です。

POINTS AT A GLANCE毎週の担当と、今週の一時的な手伝いを比べる
左はI help ... every Friday.の普段の繰り返しを、離れた四つの印で示す。右はI'm helping ... this week.の今を含む期間を帯で示し、発話時点はその中の一点として示す。進行形を話している瞬間だけに限定しない
繰り返している習慣を現在形で伝えるイメージ
繰り返している習慣を現在形で伝えるイメージ。

「ずっと続くか、一時的か」は、話し手の見方でも変わる

I live near the river.
私は川の近くに住んでいます。
I’m living near the river while my apartment is being repaired.
自宅の修理中は、川の近くに住んでいます。

現在形の一つ目は、住んでいる場所を普段の生活の情報として伝えています。「一生引っ越さない」という意味ではありません。

二つ目は、修理が終わるまでの仮住まいとして捉えています。どちらを使うかは、実際に何日続くかだけでなく、話し手がその生活をどう示したいかにも関わります。

同じ場所に1年間住む場合でも、通常の住所として話すのか、ある事情による一時的な滞在として話すのかで形が変わり得ます。「1か月以内なら進行形」のような期限の線引きはありません。

「今知っている」でも、ふつうはI know

ここまでの動作の例だけで考えると、「今の状態なら全部進行形」としたくなるかもしれません。ただ、know、need、ownなど、状態を表す意味ではふつう現在形を使う動詞があります。

I know the code for this door.
このドアの暗証番号を知っています。
I need a larger envelope.
もっと大きな封筒が必要です。

「今、知っている」「今、必要だ」と言いたい場合も、通常はI’m knowing …、I’m needing … にしません。

ただし、動詞の意味によって形が変わる点に注意しましょう。たとえばthinkでも、意見を持っている意味と、考える活動をしている意味は別です。

I think this label is clearer.
こちらの表示のほうが分かりやすいと思います。
I’m thinking about a new label for the jar.
瓶の新しいラベルを考えているところです。

一つ目は意見、二つ目は検討中の活動です。「thinkは進行形にできない」と動詞単位で決めるより、何を意味しているかを確かめます。

形の違いも、一つの場面で確認する

現在形では、主語がhe / sheなどなら、一般動詞にsが付く形があります。疑問文や否定文ではdo / doesを使います。

She checks the stock every morning.
彼女は毎朝、在庫を確認します。
Does she check the stock on Sundays?
彼女は日曜日も在庫を確認しますか。

現在進行形は am / is / are + 動詞の-ing形 です。疑問文ではbe動詞を主語の前に置きます。

She’s checking the stock now.
彼女は今、在庫を確認しています。
Is she checking the stock now?
彼女は今、在庫を確認していますか。

She checking … のようにbe動詞を落としたり、Does she checking … のように二つの作り方を混ぜたりしないようにしましょう。

同じ人の近況を、言い分けてみよう

次の説明に合うように、括弧の動詞を現在形か現在進行形にしてください。

  1. 普段の担当は修理受付です。I (handle) repair requests.
  2. 今週は同僚の休暇中だけ、配送の担当をしています。This week, I (handle) deliveries while my colleague is away.
  3. 配送先を「今、知っている」と伝えたい。I (know) the delivery address.
  4. 配送順をどうするか、今検討しています。I (think) about the order of the deliveries.

解答と見ている範囲

1は I handle repair requests.(修理の依頼を担当しています)。普段の役割として説明しています。

2は This week, I’m handling deliveries while my colleague is away.(今週は同僚が不在の間、配送を担当しています)。今の限られた期間の活動として示しています。

3は I know the delivery address.(配送先の住所を知っています)。knowはここでは知識の状態を表し、通常は進行形にしません。

4は I’m thinking about the order of the deliveries.(配送の順番を考えているところです)。thinkが検討する活動を表しているので進行形が使えます。

最後に、自分の生活でも「普段は何をするか」と「最近、どんな活動をしているか」を一つずつ言ってみましょう。今この瞬間の動きだけでなく、会話でどの範囲を見せたいかが選び方の手がかりになります。

POINTS AT A GLANCE現在形と現在進行形を選ぶ、4つの目安

01

普段の担当として話す

I help at the station store every Friday. 毎週の担当を現在形で伝える。every Fridayなどの語は手がかりで、自動で形を決める暗号ではない。

02

今を含む期間の活動として話す

I'm helping at the station store this week. 今週だけの手伝い。話している瞬間が休憩中でも使え、進行形の「今」は一点に限らない。

03

期間の日数より、どう示すか

I live near the river. は普段の生活の情報。I'm living … while my apartment is being repaired. は修理中の仮住まい。一律の日数で分けない。

04

動詞の意味も確認する

I know the code … は知識の状態で、通常は現在形。I'm thinking about a new label … は検討中の活動。動詞の名前だけで進行形の可否を決めない。

参考資料

大人の英語スクール · ライブ授業

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自分の「普段していること」と「最近の活動」を一文ずつ英語にして、見せたい範囲が伝わるか確かめてみましょう。ライブ授業では、同じ時間でも伸び方が違う理由を考える視点を取り上げています。

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