「昨日の7時、何をしていた?」と聞かれたら、I packed my bag. とI was packing my bag. では伝わる場面が変わります。
I packed my bag last night.
昨夜、荷物を詰めました。
I was packing my bag at seven last night.
昨夜7時は、荷物を詰めているところでした。
最初の文は、荷造りしたことを一つの出来事として報告しています。次の文は、7時という過去の時点に目を向け、その時に作業が進行中だったことを見せています。
過去形は「短い動作」、過去進行形は「長い動作」という分け方ではありません。何時間かかったことでも、I packed my bag. のように出来事として話せます。大切なのは、出来事全体を見るか、途中を見るかです。
過去のある時点へ、カメラを置いてみる
夜7時に友人から電話が来た場面を考えましょう。荷造りは6時半に始めて、電話の時にはまだ終わっていませんでした。
I was packing my bag when you called.
あなたが電話をくれた時、荷物を詰めているところでした。
was packingが、その時すでに進んでいた背景の作業。calledが、その途中で起きた電話という出来事です。
過去進行形は was / were + 動詞の-ing形 で作ります。I / he / she / itならwas、you / we / theyならwereを使います。
We were comparing train times when the lights went out.
電車の時刻を比べていた時、明かりが消えました。
この文も、時刻を調べている途中に視点を置いています。ただし、過去進行形にしたからといって、その作業が停電でそのまま止まったとは限りません。停電後にスマートフォンで調べ直した可能性もあります。
その時には途中だったという情報と、その後に完了したかという情報は別です。

whenを見つけても、自動で進行形にはしない
次の二つを比べてください。
When the workshop ended, I cleaned the table.
ワークショップが終わってから、テーブルを拭きました。
When the workshop ended, I was cleaning the table.
ワークショップが終わった時、私はテーブルを拭いているところでした。
一つ目は、終了を受けて行った作業として話しています。二つ目は、終了したその時点に、すでにテーブルを拭く作業が進んでいたと伝えています。
どちらにもwhenがあります。whenの有無ではなく、終了時点と掃除の関係を変えたために形が変わっています。「whenがあれば、もう片方は過去進行形」と覚えると、この差を表せません。
また、二つの動作が同じ時に進んでいたなら、両方を進行形にすることもできます。
I was folding the maps while Ken was checking the tickets.
ケンがチケットを確認している間、私は地図を畳んでいました。
片方だけを必ず過去形にする決まりもありません。

出来事を順に話すなら、過去形が役立つ
旅行の準備がどう進んだかを報告する場面なら、次のように書けます。
I checked the weather, charged my camera, and put it in my bag.
天気を確認し、カメラを充電して、バッグに入れました。
何が起きたかを先へ進める説明です。一方、写真を撮れなかった理由を話したいなら、途中の状態が役立つことがあります。
My camera was charging when the parade passed our hotel.
パレードがホテルの前を通った時、カメラは充電中でした。
同じ充電でも、「充電した」という出来事を報告するか、「その時は充電中だった」と背景を説明するかが違います。
ただし、物語なら全部過去形、背景なら全部過去進行形、というわけではありません。たとえば、状態を表す動詞は、その意味では通常進行形にしません。
I knew the address, but I didn’t have a map.
住所は知っていましたが、地図は持っていませんでした。
「その時、知っていた」でも、ふつうI was knowing … とはしない点は、現在形と現在進行形の関係と同じです。
「終わった」と「途中だった」を、どう確かめる?
I wrote the report yesterday. は、昨日レポートを書いたという出来事を伝えます。これに対し、I was writing the report at noon. では、正午に執筆中だったことまでしか分かりません。
正午の後に書き終えたか、まだ残ったかを明らかにしたければ、情報を足します。
I was writing the report at noon. I finished it at two.
正午はレポートを書いているところでした。2時に書き終えました。
過去進行形は「結局、完成しなかった」という意味ではありません。その後の結果までは述べない形だと考えると、無理なく読めます。

短い場面説明を組み立ててみる
次のメモをもとに、空欄を埋めてください。動作の長さより、指定された時点との関係を考えます。
場面A:8時10分から8時30分まで朝食を準備した。8時20分に宅配便が来た。
At 8:20, I ___ breakfast when the delivery arrived. (prepare)
場面B:宅配便を受け取った。その後、朝食を準備した。
I ___ the delivery and then ___ breakfast. (receive / prepare)
場面C:「8時20分に朝食を準備していた」から、「その日は朝食を完成させなかった」と言える?
解答と理由
Aは At 8:20, I was preparing breakfast when the delivery arrived.(8時20分、朝食を準備していた時に宅配便が来ました)。8時20分は、すでに始まっていた準備の途中です。
Bは I received the delivery and then prepared breakfast.(宅配便を受け取り、その後で朝食を準備しました)。メモどおり、受け取りと準備を順に報告するので、どちらも過去形にしています。was preparingでは準備の途中に視点を置くことになるため、ここでは出来事として述べるpreparedが合います。
Cは 言えません。その時点で準備中だったことと、その後に完成したかどうかは別だからです。Aのメモでは8時30分まで準備していたと分かりますが、過去進行形そのものが終了時刻を示すわけではありません。
昨日の一場面を振り返る時も、「何をした?」と「その時、何をしていた?」を分けてみましょう。伝えたい場面に視点を置くと、過去形と過去進行形を選ぶ理由が見えてきます。
01
出来事全体を報告する
I packed my bag last night. は荷造りをした出来事。何時間かかっていても過去形にでき、短い動作専用ではない。
02
過去の時点で、すでに途中だった
I was packing my bag when you called. この場面は18:30に開始し、19:00の電話時点で荷造り中。was / were+-ingで表す。
03
whenだけで形を決めない
When the workshop ended, I cleaned the table. とI was cleaning the table. は、終了を受けた作業か、その時すでに途中だったかが違う。前後関係は文脈も確認する。
04
その後の完了は、別に伝える
I was writing the report at noon. I finished it at two. 正午は途中でも、2時に完成している。進行形だけで「結局完成しなかった」とは言えない。
参考資料
- British Council LearnEnglish:Past continuous and past simple — 過去進行形の形、進行中の動作とそこへ入る出来事の対比、whenを使った文の読み方。
- British Council LearnEnglish:Past continuous — 特定の過去の時点で進行中の活動、同時に進む動作、状態動詞を通常は進行形にしないこと。
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