出張の準備で、同僚から二つ役立つ情報を教えてもらいました。「情報が二つある」ならtwo informationsと言いたくなるかもしれません。

しかし、informationを「情報」の意味で使うときは、英語では通常、不可算名詞です。

I have some information about the venue.
会場についての情報があります。

二つだと明示したいなら、数える単位を付けます。

I have two pieces of information about the venue.
会場について二つ情報があります。

情報が二項目に分けられるかどうかは関係ありません。informationは英語では不可算として扱う語なので、two informationsとは言いません。可算・不可算を判断するときは、その意味で、何を一単位にするかに注目しましょう。

同じ買い物でも、個数と量で言い方が変わる

職場の休憩室に、マグカップとお茶を用意する場面です。

We need three mugs and some tea.
マグカップが三つと、お茶がいくらか必要です。

mugはカップ一つを単位にできます。単数ならa mug、複数ならthree mugsです。一方、teaを飲み物の量として話すときは、通常そのままthree teasとは数えません。

何を伝える? 数え方 例
カップの個数 mug自体を数える three mugs(マグカップ三つ)
お茶があること 量として扱う some tea(いくらかのお茶)
お茶を三杯 cupを数える three cups of tea(お茶三杯)

three cups of teaの-sは、単位を表すcupsに付きます。数える単位を足せば、不可算名詞でも数量は伝えられます。

POINTS AT A GLANCEthree mugs・some tea・three cups of tea:数える単位を見る
上段のthree mugsは三つの器自体を数える。中段のsome teaはお茶を量として表す。下段はお茶を三つのカップに分け、three cups of teaと単位のcupsを数える図。物理的な形だけで可算・不可算を決める図ではない

ここで「液体は数えられない、固体は数えられる」と覚えると、別の単語で困ります。たとえばluggage(手荷物)にはバッグがいくつか含まれていても、通常a luggageやtwo luggagesとは言いません。個々の物を伝えるならtwo bags(バッグ二つ)にするか、two pieces of luggage(手荷物二点)と単位を使います。

目の前の物の形だけでなく、英語の名詞の意味と使い方を確認する必要があるのです。

日本語では一つと言えても、英語では単位を足す語

初めは、よく使う語を短いまとまりで覚えると実用的です。

不可算として使う語 自然なまとまり 一件・一つと言うなら
advice(助言) some advice a piece of advice
information(情報) some information a piece of information
luggage(手荷物) some luggage a piece of luggage

ただし、日本語の「一つ」すべてをa piece ofに置き換えるわけではありません。水ならa bottle of water(水一本)やa glass of water(水一杯)など、容器や場面に合う単位を選べます。

また、似た意味でも別の英単語なら数え方が違います。

She gave me some advice about the interview.
彼女は面接について助言してくれました。

She gave me three tips for the interview.
彼女は面接に向けたこつを三つ教えてくれました。

adviceは不可算、tipはこの意味で可算です。「助言という内容は数えられない」と理屈を作るより、adviceとtipの使い方をそれぞれ覚える方が確かです。

一つずつ数えられるリンゴと、量で捉える水を比べるイメージ
一つずつ数えられるリンゴと、量で捉える水を比べるイメージ。

辞書に[C]と[U]が両方あったら、意味を見る

「この単語は可算、それとも不可算?」に、一つの答えが付かないこともあります。

The studio has a lot ofア ロット オヴ glass in it.
そのスタジオにはガラスがたくさん使われています。

There are six glasses in the cupboard.
食器棚にグラスが六個あります。

最初のglassは素材のガラス、次のglassesは飲み物を入れる容器です。同じつづりでも、話している意味と単位が変わっています。

飲み物も、注文の場面では一杯を一単位として扱えます。

Two coffees to take away, please.
持ち帰りのコーヒーを二つお願いします。

このcoffeesは、コーヒーという物質を二個に数えたというより、「二杯・二つの注文」を表しています。常にcoffeeが可算になったわけではなく、I don’t drink coffee.(私はコーヒーを飲みません)のように、飲み物一般なら不可算で使います。

数え方が変わったら、意味も確認する。これが、両方の用法を持つ名詞に出会ったときの手順です。

a、複数形、動詞まで一緒に見直す

不可算名詞は、通常その意味ではa/anや数字を直接付けず、複数形にもせず、主語なら単数として扱います。

This information is useful for new staff.
この情報は新しく入ったスタッフに役立ちます。

informationが何項目あっても、この形ではisです。一方、単位を主語にすれば、その単位に動詞を合わせます。

These two pieces of information are useful for new staff.
この二つの情報は、新しく入ったスタッフに役立ちます。

なお、不可算だからtheも使えない、ということではありません。the information in this email(このメールに書かれた情報)のように、どの情報かを示すtheは使えます。aを付けられるかと、特定のものを指すかは別の問題です。

パンを一切れという単位で数えるイメージ
パンを一切れという単位で数えるイメージ。

出張メモを直してみよう

次の三つを、下の意図に合う自然な形へ直してください。

  1. I need an advice about the train tickets.
    「列車の切符について助言が欲しい」。助言の個数は言わない。
  2. My luggages are in the lobby.
    「私の手荷物はロビーにある」。luggageを残す。
  3. We need two bottle of water.
    「水が二本必要」。数える単位に注目する。

修正例

  1. I need some advice about the train tickets.
    adviceはこの意味で不可算なのでanを外します。I need advice …も自然です。「一つ助言が欲しい」と限定するならa piece of adviceとも言えます。
  2. My luggage is in the lobby.
    luggageの-sを外し、主語を単数としてisにします。バッグが二つだと伝えたいならMy two bags are in the lobby.とも言えます。
  3. We need two bottles of water.
    二本と数えるbottlesを複数形にします。waterに-sは足しません。

新しい名詞は、辞書の[C](可算)・[U](不可算)だけで判断を終えず、使いたい意味の例文まで見てください。a tip、some advice、two bottles of waterのように数量表現ごと覚えると、話すときにも取り出しやすくなります。

POINTS AT A GLANCE可算・不可算を確かめる、4つの手がかり

01

物の形より、その語の意味

luggageは通常、a luggageやtwo luggagesとはしない。二つのバッグならtwo bags、手荷物二点ならtwo pieces of luggage。辞書も意味ごとに確認する。

02

お茶を三杯なら、cupsを数える

three mugsは器、some teaは飲み物の量。three cups of teaは杯数を伝え、複数の-sはcupsに付ける。

03

同じ語でも意味が変わる

a lot ofア ロット オヴ glassは素材のガラス。six glassesは六つの飲み物用の容器。同じつづりでも、意味と単位を見直す。

04

主語の形に動詞を合わせる

This information is useful. 単位を主語にすれば、These two pieces of information are useful. とpiecesに合わせる。

参考資料

大人の英語スクール · ライブ授業

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出張や買い物のメモから名詞を三つ選び、some adviceのように数量表現とセットで書き出してみましょう。ライブ授業では、「苦手なのは才能のせい?」という思い込みを見直す視点も取り上げています。

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