Claudeに英文を見てもらうと、すぐに整った文章が返ってくる。でも、どこが間違いで、どこが好みの変更なのかは、意外とわかりにくいものです。

英文添削で大切にしたいのは、自分が伝えたかった意味を残し、次も自分で書ける形にすることです。完成文を受け取るだけで終わらず、修正の理由と、元の意味が保たれているかを確かめましょう。

この記事では、Claudeで英文添削を始める手順と、用途別のプロンプト五つ、添削後の10分復習を紹介します。英語日記やメールなど、自分の短い英文で試してください。

Claudeに英文添削を頼む前に、四つの条件を伝える

Claudeのチャットに英文を貼る前に、用途・読み手・伝えたい意味・直してほしい範囲をまとめます。

伝える条件 入力する例
用途 英語日記/取引先への日程確認メール
読み手 自分用/初めて連絡する相手/親しい同僚
伝えたい意味 昨日、友人と映画を見に行った
添削の範囲 文法の誤りを優先し、難しい表現へ変えない

「自然にして」だけだと、元の英文から大きく変わることがあります。「簡単な語を残す」「事実を追加しない」「必須の修正と任意の提案を分ける」まで伝えると、提案を比べやすくなります。

Anthropicの公式プロンプトガイドでも、目的や指示、出力形式を明確にすることが説明されています。ここでは、その考え方を学習用の添削依頼に使います。

基本のやり方:短い英文で、修正を比較する

  1. Claudeを開き、チャットで用途と条件を伝えます。
  2. 一〜五文程度の短い英文を貼ります。
  3. 元の文と修正文を並べ、理由を確認します。
  4. 曖昧な内容を、勝手に補われていないか確かめます。
  5. 最後に、修正文を隠して自分で書き直します。

利用できる機能や画面は変わるため、ここではファイル添付などを前提にせず、テキストを入力する方法で進めます。最初は長文より、一度に確認できる短さがおすすめです。

コピペで使える、英文添削プロンプト5選

【 】を自分の内容に置き換えて使ってください。機密情報や相手の個人情報は、架空の名前や一般的な内容に差し替えます。

1.基本:意味を保ち、必要な修正を優先する

次の英文を、英語学習者向けに添削してください。用途は【英語日記】、伝えたい意味は【ここに日本語で書く】です。元の意味と事実を保ち、新しい内容を加えないでください。出力は「元の文/修正文/日本語の理由」の表にしてください。文法や語法の誤りを直す必須の修正と、文体・自然さを整える任意の提案を分けてください。正しい文はそのままでよいと説明してください。意味が曖昧なら、書き換える前に質問してください。英文:【ここに英文】

どこを学ぶかが見える、基本の依頼です。任意の提案まで全部暗記しようとせず、まず必須の修正から確認しましょう。

2.初心者向け:自分が使える簡単な英語を残す

次の英文を、中学英語を中心とした短い文で添削してください。意味は【伝えたい意味】です。難しい単語や長い構文へ置き換えず、私の元の表現をできるだけ残してください。最初に最小限の修正版を示し、そのあと大切な修正を二点まで日本語で説明してください。より自然な別案があれば一つだけ示し、必須の変更ではないと区別してください。英文:【ここに英文】

立派な完成文より、明日も自分で書ける一文がほしいときに使います。修正版を読んでも意味がわからない場合は、さらに短くするよう頼んでください。

3.メール向け:丁寧さと依頼の意図を確認する

次の英語メールを確認してください。相手は【初めて連絡する取引先】、目的は【打ち合わせ候補日を尋ねること】です。丁寧で簡潔な表現にしてください。日付・金額・約束・依頼の強さを勝手に変えず、情報が足りなければ質問してください。「必須の修正」「丁寧さの提案」「修正後の全文」を分けて示してください。件名・宛名・本文・結びも確認してください。メール:【ここにメール】

特に依頼・断り・お詫びでは、文法が合っていても意図が変わることがあります。最終的には、何をお願いし、いつまでに、誰が何をするのかを自分で見直します。

4.英語日記向け:直したあとに、一問だけ練習する

次の英語日記を添削してください。事実や感想を追加せず、元の内容を保ってください。まず修正版を示し、次に最も大切な修正を一つだけ説明してください。そのあと、その修正を使う別の日本語の練習問題を一問出してください。私が答えるまで英文の答えを出さないでください。日記:【ここに英文】

添削を、その場の完成作業から、次の一文を書く練習へつなげます。元の日記と違う内容で使えるかを確かめるのがポイントです。

5.復習向け:同じ間違いを自分で見つける

今回の添削から、繰り返しやすい文法・語法のポイントを二つまで選んでください。それぞれについて、日本語から英語にする練習問題を一問ずつ、一度に一問だけ出してください。私の返答を待ち、意味が合う正しい別表現も認めてください。答え合わせでは、必要な修正と任意の言い換えを分けてください。最後に、次回確認することを二行でまとめてください。

これは添削した同じチャットで使います。過去の文をすべて覚えていると決めつけず、必要なら対象の文も一緒に貼ってください。

添削例:何を直し、何を残すのか

以下は仕組みを説明するためのオリジナル例です。実際の出力を保証するものではありません。

伝えたい意味: 昨日、友人と映画を見に行きました。とても楽しかったです。

Yesterday, I go to see a movie with my friend. It was very fun.イエスタデイ、アイ ゴウ トゥー スィー ア ムーヴィー ウィズ マイ フレンド。イット ワズ ヴェリー ファン

箇所 修正・提案 理由
I go I went 昨日の出来事なので過去形にする
It was very fun.イット ワズ ヴェリー ファン It was a lot of fun.イット ワズ ア ラット オヴ ファン も選べる 後者はよく使われる言い方。very fun を一律に文法誤りと決めない

最小限なら、次のように直せます。

Yesterday, I went to see a movie with my friend. It was very fun.イエスタデイ、アイ ウェント トゥー スィー ア ムーヴィー ウィズ マイ フレンド。イット ワズ ヴェリー ファン

別案なら It was a lot of fun.イット ワズ ア ラット オヴ ファン とできます。ただし、映画のジャンルや場所、友人の感想まで追加する必要はありません。必須の修正と、選べる言い換えを分けると、どこを復習するかが明確になります。

意味が曖昧な例も見てみましょう。

I will finish it by Friday.アイ ウィル フィニッシュ イット バイ フライデイ

文としては使えますが、「金曜日になる前まで」か「金曜日中」かなど、具体的な期限が重要な仕事では、日付・時刻・タイムゾーンまで確認したほうが確実です。添削だけで、元の意図にない締切を補わないようにします。

POINTS AT A GLANCE添削を頼む前に、この三つ

01

場面を説明する

相手・目的・伝えたい意味を
短く添える。

02

修正を分けてもらう

文法上の修正と、
好みの言い換えを区別する。

03

自分で確かめる

意味が変わっていないか、
理由と英文を読み直す。

正解を受け取るだけでなく、意図に合うかを確かめましょう。

添削後の10分で、「次は書ける」に近づける

時間 すること
最初の2分 修正文の意味が、自分の意図と同じか確認する
次の3分 必須の修正を一つ選び、理由を説明する
次の3分 元の文を隠し、同じ内容を書き直す
最後の2分 人・時・内容を変え、別の一文を作る

たとえば go → went を確認したなら、翌日は I went to the supermarket yesterday.アイ ウェント トゥー ザ スーパーマーケット イエスタデイ と別の出来事で使います。修正文を何度も読むだけで終わらず、見ずに書く機会を一度作りましょう。

復習メモは「元の間違い」「使うルール」「自分の一文」の三つで十分です。すべての提案を保存するより、次に使いたい一つを選びます。

ミニワーク:修正の必要があるのはどれ?

伝えたい意味も確認しながら、三つの英文を見てください。

  1. 昨日彼女に会いました:I meet her yesterday.アイ ミート ハー イエスタデイ
  2. 毎日英語を勉強しています:I study English every day.アイ スタディ イングリッシュ エヴリ デイ
  3. コーヒーが好きです:I like coffee.アイ ライク コーフィー

答え: 1は I met her yesterday.アイ メット ハー イエスタデイ と過去形にします。2と3は、その意味なら修正不要です。別の表現が提案されても、元の文が誤りとは限りません。

元の英文と添削後の英文を見比べ、直した理由を振り返る場面
元の英文と添削後の英文を見比べ、直した理由を振り返る場面。

よくある質問

添削結果が毎回違います

同じ内容を表す方法が複数あるため、文体の提案は変わることがあります。「元の文は文法上正しいですか」「変更は必須ですか」と分けて聞きましょう。判断が重要な箇所は辞書や講師でも確認してください。

日本語訳も一緒に送ったほうがいいですか?

意味が伝わっているか確かめたい場合に役立ちます。ただし、日本語の文章にない事実まで補わないように依頼します。仕事の英文なら、用途と相手との関係も添えてください。

長いメールをそのまま貼ってもいいですか?

まず、名前・連絡先・顧客情報・非公開の内容を除いた練習用の文章にします。長い場合は段落ごとに分け、最後に全文のつながりを確認すると、修正の理由を追いやすくなります。

一文を直したら、もう一度自分で書いてみよう

まずは短い日記一文と、伝えたい日本語を用意します。プロンプト1で添削し、必須の修正を一つ選んでください。

修正を読む → 理由を確かめる → 見ずに書く。 添削を受けるたびに、この一回を足していきましょう。

POINTS AT A GLANCE添削結果を、次の一文に

01

一か所を選ぶ

今回直したところから、
次も使う形を一つ選ぶ。

02

英文を隠して書く

元の意味を思い出し、
自分で英文に戻す。

03

場面を変えて使う

人・時・場所を変えて、
もう一文作ってみる。

見直した表現を、自分で書く機会へつなげましょう。

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